文学賞受賞作家作品

商品一覧
22bookshop.bestbook-shop.com
トップ
またの名をグレイス 上
19世紀半ば、16歳で殺人容疑者として投獄された実在の女性、グレイス・マークスを著者が丹念に調べあげ、不明な部分を付け足して作り上げたフィクション。前半は主にグレイスの不幸な生い立ちおよびメアリー・......
日の名残り (ハヤカワepi文庫)
よく本を読むのが早いといわれるのですが、 イシグロさんの本を読むときはじっくりじっくりです。 気持ちに余裕があるとき、 でも、ハイになってないとき、 夜、ひとりで静かに読みます。 じわじわきます。違......
蝿の王 (新潮文庫)
すごい小説です。戦時中、疎開先へ向かう飛行機が突然墜落しました。そして、法律もルールもない無人島に投げ出された子ども達が自らがルールとなり、サバイバルしてゆくという展開で進められてゆくストーリーです......
わたしを離さないで
過酷な運命から逃げようとせず、受け入れながら生きる主人公たちの生き方が、 なぜか不自然には感じられません。 自分では動かしようのない、既成の制度や、階級のなかでとらわれて生きている私たち自身、 本当......
アムステルダム (新潮文庫)
欧州の人の心情をよく表しているということで読み始めた本。 イギリス人の話。 面白かったです。恋人をめぐる2人親友の人生の乱高下が心理描写とともに描かれている。他の2人の人生の高下も描かれている。 ......
愛の続き (新潮文庫)
ある事件を元に描かれる、様々な愛を書いた秀作。なにかと今注目の作家、マキューアンだけど私は初読。読みにくそうなイメージがあったので構えて読んでみたら、意外に読みやすい。精巧で緻密な文体、難のあるテー......
わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)
「日の名残り」「浮世の画家」に続き、私にとってイシグロ氏3作目の小説ですが一番面白く読みました(前記2作品も好きですが)。主人公の独白を基本とし、各章の小見出しだけを追えば時間の流れに沿いつつ、途中......
パイの物語
本書のバックカバーの粗筋を読んだ時には、16歳のインド人の少年パイが太平洋で遭難して一匹のハイエナとシマウマとオランウータンと虎と一緒に救命ボートの中に取り残されて漂流するといった内容が書いてあっ......
恥辱 (ハヤカワepi文庫 ク 5-1)
「なんという屈辱だ」 「あんな大使を抱きながら、こんな末路を迎えるとは」(本文より) 南アフリカを舞台にした、「負け犬」小説。 女子大生に手を出した大学教授がその職を追われ、田舎に落ち延びていく......
ナイン・インタビューズ 柴田元幸と9人の作家たち
作家の多くが「自分の著作を広く紹介してくれる翻訳者に対して基本的には好意をもっている」のは事実だとしても、まず「良い読者」たろうとする柴田元幸のスタンスに絶大にも近い信頼を寄せていく様が、特に付録の......
イギリス人の患者 (新潮文庫)
第二次世界大戦末期、イタリア・トスカーナ地方の廃墟となった僧院に混沌の時期を共有した4人。 従軍看護婦だったカナダ人のハナ、彼女の父親の友人で泥棒(のちにスパイ)のカラバッジョ、不発弾や地雷処理の仕......
浮世の画家 (ハヤカワepi文庫)
カズオ・イシグロの物語に出てくるのは、何かしら傷を抱えた人たち。「時代のせい」と言い切るともできるのに、そうはしない。過去を振り返り、見つめた上で、その傷を受け入れて生きていくことを決意した人たち。......
イージ Ways of Seeing―視覚とメディア (パルコ・ピクチャーバックス)
絵画や写真などのイメージに関する論考がこの本である。本文は結構難しいが、おおむね次のような内容を主張していると理解した。 ・見ることは所有することである。たとえば、絵画を所有することは、その描かれた......
イギリス人の患者 (新潮・現代世界の文学)
第二次世界大戦末期、イタリア・トスカーナ地方の廃墟となった僧院に混沌の時期を共有した4人。 従軍看護婦だったカナダ人のハナ、彼女の父親の友人で泥棒(のちにスパイ)のカラバッジョ、不発弾や地雷処理の仕......
贖罪
思い込み、作家気取りの思い上がりから少女ブライオニーのついた嘘で姉セシーリアと将来有望な使用人の息子ロビーは互いの気持ちと欲情に気付いた日に引き裂かれる−所詮身分違いの恋、数年経てば第二次世界大戦が......
非正規レジスタンス―池袋ウエストゲートパーク8
真面目に生きている者がバカを見る。そんな世の中はあまりにも寂しすぎるが、 これが現実なのだと思うとやりきれない気持ちになる。この作品の中に登場する 者たちの中にも、そんな人たちがいる。必死に生きてい......
幽談 (幽BOOKS)
京極夏彦というヒトは作品に触れる度にその人物像に近づくようで遠ざかる感じがあります。ご本人同士がどう感じられるか解らずに無責任な発言をさせていただくと、私にとって京極先生と漫画家「しりあがり寿」先生......
おいしいコーヒーのいれ方 Second Season II(2) 明日の約束 (ジャンプ ジェイ ブックス)
今回はどう揺さぶってくれるのかなと期待してたら前半に・・・を持ってきた。 中盤はショーリと丈のやりとり。 裕恵さんの義弟の秀人さん。 マスターと由里子さん。 かれんとショーリのやりとり。 ......
〔MF文庫 ダ・ヴィンチ〕怪談実話系 書き下ろし怪談文芸競作集 (MF文庫 ダ・ヴィンチ ゆ 1-1)
数名の作家によるオムニバス式の怪談。 バラエティーに富んだ内容で大変面白いです。 続きはどうなったの??という話もいくつかあり、後日談のヒントがないか思わずあとがきをチェックしてしまいました。(特に......
下北サンデーズ (幻冬舎文庫 い 32-2)
二年ほど前「下北サンデーズ」というコアなドラマがあって好きだった。 その原作本。 正直いってあっさりしすぎ。 とんとん拍子に話が進んでしまう。 ただテレビを見ていた自分は結構懐かしかった。 逆に言え......
妖怪馬鹿 完全復刻 (新潮文庫 き 31-1)
京極氏の描いたパロディ漫画の数々を見るだけでも楽しいですし、妖怪馬鹿たちの気ままな座談会に引き込まれて行く事間違い無しです。京極ファンなら、必ず入手すべし。...
愛がいない部屋 (集英社文庫 い 47-5)
内容的になかなかよかったです。失恋中、片思い中の人が読むには少し重いかもしれませんが、女心を良く捉えているなと思いました。現代の女性たち、仕事や結婚、家庭に悩む人たちに読んでほしいです。こういう小説......
魍魎の匣 1 (1) (怪COMIC)
京極夏彦の作品を漫画化したものとしては他に『巷説百物語』、『ルー・ガルー』を知っていますが失礼ながらこの作品ほどの完成度(再現度)はないように感じます。 この作品は、絵の完成度もさることながら、......
おいしいコーヒーのいれ方 Second Season I(1) 蜂蜜色の瞳 (ジャンプ ジェイ ブックス)
偶然書店で並んでるの見つけて おぉーーーーって、買って読んだんだけど 前半は勝利の回想による今までのあらすじで 中盤からようやく話は本題に。 ここまで読むのがしんどかったなぁ。 その後は、ふ......
おいしいコーヒーのいれ方 (10) 夢のあとさき (集英社文庫)
おいしいコーヒーの入れ方シリーズを読み始めて、もう何年になるでしょうか。 かれんとショーリの行く末を、ただただ静かに見つめていた人や、やきもきしながらじれったい衝動に駆られていた人が多々いることと思......
傷つきやすくなった世界で (日経プレミアシリーズ 2) (日経プレミアシリーズ 2)
石田衣良さんの本は、池袋ウエストゲートパークを数冊読んだ程度だった。 その現在を描写するぶっ飛んだ内容から、かなりヤバメの人だと思っていた。 けれど、このエッセイを読んで、印象が変わった。 すごい......
I LOVE YOU (祥伝社文庫 ん 1-42)
あ、伊坂幸太郎だ!という事で早速読ませてもらいました。 「透明ポーラーベア」 僕は漫画や小説、映画とかを見ていて、間に描かれる日常が来ると安心し、次の日常を待ち遠しく思っています。事件が起こ......
巷説百物語 1 (1) (SPコミックス)
◆第一話「小豆洗い」 越後の難所・枝折峠。 旅の僧・円海は、雨宿りの小屋で奇妙な一行と出会う。 その中のおぎんという女が百物語として語った、 山猫に化かされる哀れな花嫁の話に、 ......
とける、とろける
性における女性の感性というのは、当然にして男には判らないのだが、 知りたいという欲求は歳を経るにつれ高くなるもの。 数編の短編は、そうした男の性的好奇心を意識して書かれたかのような 感がある。こう......
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)
あまり読書をしない者意見ですが、見事にはまりました。 やはり最初はその本の厚さにかなりの抵抗を感じるのですが、本作映画を機に京極氏の世界にはまってみようかと思いました。 導入部分からじっくり読む......
Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク7
もうドキドキする物語ではなくなった。マコトの語り口と池袋の描写を楽しむための小説だと思えばいい。振り込め詐欺のみ、少しシャープな切り口か。キャッチセールスや少年放火犯の話題は、なにも池袋で話題にし......
ブルータワー (徳間文庫 い 43-4)
高層マンションに美しい妻とネコと住む主人公は悪性の脳腫瘍により余命いくばくも無い、病気の痛みと思うように動かない体で、地上から街を見下ろす日々である。 妻は元同僚と浮気をして、世の中に希望も夢も何......
夜の桃
『娼年』の時のような引き込まれる感は強くなかったです。全体的に登場人物が薄かった気がします、ただ最後のダメになる瞬間はガラガラっと崩れてよかったと思います。 現代の青春小説の担い手としてのイメージが......
魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)
本作のみでも十分に楽しめますが、前作を読んだほうが、関係者のつながりがより深くわかって、お勧めです。 ここでもやはり飛ばし読みは厳禁です。話についていけなくなります。しかし、きちんと読んだ人には優......
生まれ変わりの村1
私が今まで聞いてきたあの世は、雲の上にあるお花畑に、天使のような存在がいる世界だったり、はたまた閻魔大王の前に座らせられた人間が、さばきを受ける世界だったりしました。子供の頃は、死が怖かったので、死......
楽園実現か天変地異か―2012年に何が起こるか
坂本さんのヘミシンク体験はとても興味がありましたので、これまで注目してきましたが、今回は一番激しい内容であったように感じ、冷たい読後感となってしまいました。愛や死は、自分たち自身の生き方で迎えていく......
それでも人生にイエスと言う
ナチスによって強制収容所に送られ、死と隣り合わせの過酷な状況の中で 生き抜く。その体験は「夜と霧」ですでに読んでいた。だが、この作品で、 そのような過酷な状況の中で作者はどう考えどう行動したのかがよ......
神との対話〈2〉宇宙を生きる自分を生きる (サンマーク文庫)
1も2も、いくら読んでも自分には全く関係の無い話が多く又、神への質問もレベルが低く、人間だったら神に対しての質問なら、凄い質問がいくらでもある筈なのに、何でこんな子供みたいなやりとりなのか。神に対し......
神との対話〈3〉宇宙になる自分になる (サンマーク文庫)
タイトルに「神」とあるので我々日本人には抵抗感のある方もいると思いますが、すべての人に読んで欲しい本です。 神との対話3部作と友情の上下は、もうずいぶん繰り返し読んでいて、いつもカバンに一冊持ち歩い......
悪人正機 (新潮文庫)
ビートたけし・泉谷しげる・吉本隆明。この3人は東京下町育ちで、塗装業、大工、船大工という職人を父に持ち、そろって下町言葉を捨てず、並外れた業績をなしても庶民感覚を失っていない人たち。本書も糸井重里......
[決定版]生きがいの創造
生まれ変わりの仮説を信じると今を上手に生きる術が自然に身につく。 著者が多くの事例から蒐集してくれた、生まれ変わりの仮説を信じるに足る 科学的証明を「確かにそうだな」と信じることが出来れば、 もうど......
死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫)
日本の学者やルポライターにいかにもありがちな、社会研究に身を借りた「自分語り」とは 明白に一線を画した、死への過程を辿る記録。 数年前、とある講演でのこと、語り手は非常に名の知れたホスピスのド......
ほんとうの心の力
僕はこの本を最初1回、じっくり通して読みました。 その後は、途中のページや、またパッと開いて出たページ、などを 繰り返し読んでいます。 今、またこの本に助けられました。 ブレていた自分の軸を、改め......
生きがいについて (神谷美恵子コレクション)
極まったなぁ…と、読んでいて絶句しました。 いままで私が読んだ哲学書や精神医学関連の本は、これを深く理解するためにあったと言えます。 著者は精神医学、心理学、哲学、宗教、そして自らの体験から多角的に......
ひとを“嫌う”ということ (角川文庫)
タイトルに惹かれて買いました。読み進めていくと、嫌いになる理由がこれでもかこれでもかと、たくさん出てきます。 自分がタイトルの意味を取り違えていたのかも知れません。 「人を嫌うということはどういうこ......
今日は死ぬのにもってこいの日
“詩を詠む”というのは、普通の文章を読むこととは違う。“詩”とは“詩(うた)”。音楽の様なもの。音楽は“理屈”で聴くものではない。思考を停め“感じる”もの。だから、ただ“感じて”いるときは心身は静か......
7つのチャクラ―魂を生きる階段 本当の自分にたどり着くために
はっきりいってあまりこういった スピリチュアルものってあやしい感じがしていた。 しかし偶然みつけたこの本。 私にとってはいわゆる「シンクロニシティ」ってやつだったのか? 瞑想には以前から引かれるも......
ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ (だいわ文庫)
読みやすいです。1ページの文字数がスカスカで、小見出しも端的な言葉が選ばれていますから、斜め読みしてもだいたい内容を追えます。私も約30分ほどで一気に読みきれました。 「孤独(ひきこもり)」に「善......
人生の教科書 よのなかのルール (ちくま文庫)
本の著者が藤原氏、宮台氏だけでなく 他にも色々な方が書いてあること。 対称が中高生や、思考することに対して 不慣れな大人(?)であること。 それを知らずに読んだので、少々物足りなかった。 その他の......
思いやり
読むと、やさしいこころ、やさしい気持ちになれる。 そんな本だと思いました。 比較的易しい内容で、 それほど難しくなく、人を思いやる心、 人の気持ちを考えること、配慮すること、 そういったことを改めて......
努力論 (岩波文庫)
「努力論」というより、幸福になるための努力の必要性を説いているので、「幸福論」といっても良いかもしれない。 何かがうまくいかないとき、人のせいではなく自分の原因を考える。なぜなら、他人や運命のせ......
安岡正篤一日一言―心を養い、生を養う
沢山勉強したくて、本を山の様に買って読むのが遅い、もっと時間があればと、思ってましたが‘忙中閑有り‘とのお言葉に、朝の出勤前にタバコを燻らせながら語録を読むことしてみました。いちいち感心することし......
講話録 真理は現実のただ中にあり
本の構成が素晴らしいのでしょう。九つの講演が響き合って、著者の「全一学的世界」に浸るかのようです。 表題の「真理は現実のただ中にあり」は二宮尊徳の「天地を以って経文とす」 「音もなく香りもなく常に天......
夢をかなえるゾウ
ガネーシャは、ダメな「僕」が自分を変えて夢をかなえるための、具体的な「課題(アクションプラン)」を提示してくれる。その「課題」は、靴をみがく、会った人を笑わせる、毎日感謝する等、一見、些細なことのよ......
闇の子供たち (幻冬舎文庫)
きっかけは映画「闇の子供たち」を観て原作に興味を覚えたからです。 たまたま初日で舞台挨拶もあり、出演者たちの挨拶も聞きましたが、 運動の主体にならないように言葉を選んだ発言でした。 小説と謳うこと......
西の魔女が死んだ (新潮文庫)
読み終えて「えっ、これだけ?」と拍子抜けしました。大仰に魔女など持ち出さなければ語れないような物語ではないし、そもそも、本にわざわざ書くほどの話ではないと思います。登場人物がみんな薄っぺらいし、魔女......
スカイ・クロラ (中公文庫)
森博嗣がミステリではなく、純文学(?)に挑戦したという感じだろうか。 「すべてがFになる」「有限と微小のパン」で 普通の人とは異なる時間の過ごし方をして、 普通の生活では幸せは得られないとでもいう......
ナ・バ・テア (中公文庫)
スカイ・クロラから時間をさかのぼったクサナギスイトの物語。 空は幾分、死に近い。空戦はゲームに似ていて、死はキルドレにとって単なるゲームオーバーだ。爆音も、手に残る衝撃も、Gも匂いも吐き気も、事......
蟹工船・党生活者 (新潮文庫)
突然のブームに乗って読んでたが、正直、呆れた。あまりにも単純な話なのだ。 労働環境の悲惨さの描写は良いと思う。これはルポルタージュ的な価値があっただろう。しかし物語自体は、呆れるほど単純な勧善......
墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫)
本書は1985年8月12日に群馬県の高天原(たかまがはら)山系の無名尾根(通称、御巣鷹山の尾根)に墜落した日航123便の全遺体の身元が確認されるまでの127日間を記録した唯一の本であり、航空機事故の......
クライマーズ・ハイ (文春文庫)
どこの会社でもあるんですねー、派閥とかプライドとか嫉妬とか。日航機墜落事故を題材にしてるけど、基本はビジネス小説なのかな?でも、ご自身が地方紙の記者だっただけあって、事故に対する社内の反応や、紙面づ......
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
いままでほんの何冊か経営の本を読みましたが、 論理や方法+実例みたいな本が多い中で ザ・ゴールは小説仕立てで読みやすくとても分かり易かったです。 面白くって2日位で一気に読んでしまいました。 現場で......
のぼうの城
戦国時代の愚鈍な城代が、癖の強い武将たちを束ねるというよりは「繋いで」石田三成が率いる烏合の衆ともいえる大軍相手に戦いを挑んで一矢報いた、という史実に基づいた痛快小説。 武将よりもこの小説で大事な役......
ダウン・ツ・ヘヴン (中公文庫)
グングン読み進めていけちゃうような、おもしろさではないけれど、好感をもって主人公を追っていけるスピード感がよかったです。まだこの本を読んでいるときは、私もこの本の中で戦いを楽しんでいるようなお気楽さ......
スカイ・クロラ
映画公開ギリギリタイミングで読破。 最大公約数的な、安易な感想ですが 永遠を生きる苦しみ、有限の幸福ってトコがあるのかなぁ。 とても有意義な読書の時間だったのだけれど 僕のお頭ではうまく出力できな......
火車 (新潮文庫)
私はあまりミステリーは読まないんですが・・・すごく人気があったみたいなので手にとってみました。 正直、私に合ってないだけなのかもしれませんが、始終だらだらしていて大きな発展もなく、あーこのまま終わる......
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
文句なし、クリスティの最高傑作。 「アクロイド」や「オリエント急行」は正直ズルイと思うが、本作は、とにかくわけわからないまま、圧倒的なサスペンスで最後まで引っ張ってゆく。動機の「いくなんでも」ぶりに......
ナ・バ・テア
自分の輪郭を認識する必要はない。自分の意思と感覚だけあればいい。 愛とか家族とか優しさを載せた自分の体はとても重い。 生きていくことは荷物が増えていくことだと思っていた。 荷物を背負って生きていく......
新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫 (み9-7))
昔の女性は、ただお姫様でいる人と、好奇心あふれ、熱心な姫といたんですね。 それも先を見る力がいるような。篤姫の聡明さに感服します。大河ドラマの原作を読むと、テレビでは省かれている点や、演出の都合で新......
新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫 み 9-8)
結婚したら嫁ぎ先の人間。などと今時言ったら、笑われそうです。 昔はそういうもの。 聡明な分、背負うものも大きく、心労も大きく、大変濃い人生だったんでしょう。 余生も徳川のため。と、気丈な方だったんで......
深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
香港・マカオ編は、とにかく熱い!毎日が祭りのような香港の庶民街の熱気に、常に頭に 血が昇ってるぐらい白熱してる大小という博打。とにかく読み出したら、止められなくて あっとゆうまに最後まで読んでしまっ......
シュナの旅 (アニメージュ文庫 (B‐001))
宮崎作品のさまざまな要素を含み水彩で描かれたオールカラーの物語であって、これが文庫サイズとは言えど470円で買えるのは超お買い得にして、ファンにとっては家宝となる。レビューの多さにつられて購入しまし......
ゴールデンスランバー
あ、個人ではないか。首謀者は誰だったのかな? あのヘッドホン男の存在が微妙だったな。SFになっちゃいそうな存在。 結末は読者で完結して下さい系。話題ほどではない。無実の男が警察にひたすら追われる「逃......
車輪の下 (集英社文庫)
皆から優等生と言われ、家族のみならず町の期待を背負い、期待に応えるべく努力してきた少年ハンス。純粋の塊であった少年が挫折、失望、戸惑いの中で現実を目の当たりにし、新しい世界に身を置く決意をした矢先の......
ベートーヴェンの生涯 (岩波文庫)
この作品が執筆されていた頃はベートーヴェンのヨゼフィーネのへの熱烈な恋愛がしたためられた「十三通の恋文」がまだ、発見されていなかったので、ロランは不滅の恋人の相手をテレーゼにしているが、これは誤りだ......
アブサロム、アブサロム! (世界文学全集 1-9) (世界文学全集 1-9)
重たい一冊だ。 始まりから438ページまで、まったく重たい。無駄なく重たい。脂肪もついていないかわりに、重たい。力強い。ローリング・ストーンズ「レット・イット・ブリード」も、ここまで重たくはないので......
キャッツ―ポッサムおじさんの猫とつき合う法 (ちくま文庫)
ミュージカル「キャッツ」にこんな原作があるとはあーら、知しらなんだ知らなんだ。だけど、だけど、断然こっちのほうが明るくて面白くためになるTとSから成る大英帝国エリオットせんせのグローカル・ミュージ......
哲学入門 (ちくま学芸文庫)
ラッセルに興味がある人は必読です。場合によってはこれだけでいいかもしれません。 原書のタイトルは”Problems of philosophy"(「哲学の諸問題」)で、まさにタイトルどおり、ラッ......
狭き門 (新潮文庫)
一体ヨーロッパでは宗教が私生活をどれほど制限するのかは今でもよく知らないがとにかく感動した。何の気もなしに文学史の年表に乗っていたという理由だけでこの本を読み始めた自分だが、今ではこういう本に出会......
青い鳥 (新潮文庫 (メ-3-1))
クリスマス・イヴの晩のこと、老婆に乞われたチルチルとミチルの兄妹がまばゆく輝く 青い鳥を求めて、ダイヤモンドを携えて、遍歴の旅へと向かう。 恐ろしい本だ。 この話の教訓、旅路の果てにたどり着......
時間と自由 (岩波文庫)
有名な「持続」概念を確立した一冊として古典中の古典になっている著作。 ベルクソンは時間が空間的なメタファーにおいて理解されている事に注目し、現在というものが理解しづらいのはこのためだと喝破した。現......
大地 (1) (岩波文庫)
題名どうり、大地の上に生きる人々の生き生きした生活を、力強い文章で描いた大作です。 土地の大切さ、人の生きる上で何が一番重要なのか。そういったことを考えさせられる作品です。 そして人間の変わりよう。......
笑い (岩波文庫 青 645-3)
「笑い」と言うソフトなコンセプトを、「生からの機械的こわばり」と表現している。 他の言葉を引用するならば、生=人、機械=物である。 つまり「人が物の印象を我々に与えたとき笑いが生じる。」らしい。 大......
八月の光 (新潮文庫)
十九世紀に文学という芸術は完成されたといわれ、それを受けた二十世紀の作家たちは、それぞれに新しい時代の新しい文学を生み出そうと奮闘しました。こういった二十世紀の新たな文学の流れのことをモダニズムと呼......
神の火を制御せよ 原爆をつくった人びと
原爆の開発・製造に携わった、アメリカの科学者たちの愛と葛藤を描いた小説。1959年に書かれた古い小説だが、原爆開発というデリケートなテーマが忌避されてか、日本ではつい最近まで訳されなかった事でも話題......
ギタンジャリ (レグルス文庫)
アジア人で最初のノーベル(文学)賞受賞者であるタゴール自身が書いた103の英文詩とその日本語訳です。絶望し救いが欲しい人や死を恐れる人などへの福音の詩と言えます。浅薄な形だけの宗教ではなく、神、愛、......
庭仕事の愉しみ
ヘッセの本は高橋氏の訳本を多く読んで来たせいか、非常に読みにくく感じてしまった。 また時間を見つけてトライしてみようと思うのだが・・・。彼の作品をまったく読んだことはありませんが、その入門書としても......
クオ・ワディス〈中〉 (岩波文庫)
すばらしすぎる!あらゆる感動が詰まっている作品だ。 こんな歴史ロマンを書けるなんてすごすぎる! キャラクター・ストーリー・表現力とすべてが完璧であるし、 心の描写・恋・芸術・愛・信仰の描き方も非の打......
魔の山 (上巻) (新潮文庫)
色んな小説の中でここまで文学、心理学、精神世界を表現したものは稀であると思う。長い話ということもあるが、トーマスマンは天才ということもあり、中盤のまったりした感じも計算のうちではないだろうかと思う。......
イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)
「おい、赤軍水兵諸君、がんばれよ、外は絶対零下三十度だぞ!」「こんな日が、彼の刑のはじめから終わりまでに、三千六百五十三日あった。閏年のために、三日のおまけがついたのだ...」。 旧ソ連の田舎の中......
百年の孤独 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1967))
レビューに触発されて買ってしまいましたが、なるほどこれは確かにすごい。 文学、音楽、絵画、映画、建築…とあらゆる芸術体系がありますが、この作品は「文学が可能な芸術表現の極み」に達しています。文学って......
伊豆の踊子 (集英社文庫) (集英社文庫)
伊豆に行った際に、この作品の足跡をたどろうとしました。 いくつかは、名所として分かりましたが、時間がなかったので、車で回っただけのところもあります。 ご当地小説としては、雪国とともに、その場所に行っ......
異邦人 (新潮文庫)
アルジェリアで暮らすムルソーという青年が、フラフラとしてしまうような暑さの中、正当防衛とも言えなくはない状況の下(対決といったほうがいいか)で、友人を狙うアラビア人を殺害する。 その裁判で、唯一の......
老人と海 (新潮文庫)
著者の経歴から推測すると、主人公の老人は著者自身を写している面があるだろうと思う。53歳で体力の衰え感じ始めたのに加え、事故で重症を負い身体的な頑健さを失ったこと、創作についての自尊心・自信と作品の......
コレラの時代の愛 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1985))
「51年9ヶ月と4日、男は女を待ち続けていた・・・。」 こんなキャッチ・コピーが踊っている本を手にした。 そこに書かれていたのは、「永遠の愛」とも言うべきもの。 それは、ファンタジーの世界と......
蝿の王 (新潮文庫)
すごい小説です。戦時中、疎開先へ向かう飛行機が突然墜落しました。そして、法律もルールもない無人島に投げ出された子ども達が自らがルールとなり、サバイバルしてゆくという展開で進められてゆくストーリーです......
伊豆の踊子 (新潮文庫)
はんなりと、そしてたおやかな日本語によって表現することにおいて谷崎の正当な後継者、 その文体にどこか厭世的で死への憧れを湛えることにおいて独特の香気を放つ。そんな川端の 美質が典型的に表現された作......
雪国 (新潮文庫 (か-1-1))
おもしろかった。「山の音」が最高傑作なら「雪国」はエンターテインメントの最高傑作だ。「山の音」を映画化すればまかり間違えばただのホームドラマになってしまいそうだが、「雪国」は映画化しても成功するだろ......
予告された殺人の記録 (新潮文庫)
南米の熱帯を思わせる濃密な文章。最終章に殺人の場面をもってくる構成。すべての物語が殺人へ向かって進んでいく。皆が顔見知りである、狭い地域でおこった殺人事件の記録。 舞台もそうであるが、筆力も熱い。物......
エレンディラ (ちくま文庫)
凄い小説。既に映画(1983)化されている。VHSも以前売られていたが、いまや中古品も見つからない。最近、蜷川の舞台も上演され話題にもなったのに、あの幻想的な美しい映画がDVD化されないのは、何故だ......
沖縄ノート (岩波新書)
「日本人とはなにか、このような日本人ではないところの日本人へと自分をかえることはできないか」 この問いの答えを見出すべく、筆者は沖縄を真剣に真摯に向き合い、沖縄に揺さぶられていきます。日本語は沖縄語......
眠れる美女 (新潮文庫)
世界的レベルの文学者である著者は、本能と願望に忠実だった。 この作品は、老著者が新しい境地に挑戦したというよりも、自らの願望を、そのまま小説にしたという印象だ。 高齢の方の性を、決して批判しようと......
ゴドーを待ちながら (ベスト・オブ・ベケット)
ランボーの『地獄の季節』がいい例だが、ある時点から、少なくとも芸術に対して誠実であろうとする者にとっては、もはや何も創作するができないという事態が生じた。 『ゴドー』はその逼迫した状況に勇敢にも挑戦......
物語の作り方―ガルシア=マルケスのシナリオ教室
「物語の作り方」のケーススタディとして取り上げるなら可、 あるいは、 初稿を書き終えた後のチェックシートとして再読するなら可、 あるいは、 実作に取り組みたい人が前向きになれる後押しの書とし......
個人的な体験 (新潮文庫 お 9-10)
バードは障害を持って生まれてきたわが子の衰弱死を願います。勤めていた予備校では失態を演じてクビになり、火見子のアパートに入り浸るようになります。最初から240ページまでの人間的に弱いバードの気持ち......
万延元年のフットボール (講談社文芸文庫)
「個人的な体験」を読んだ後で、続けて本書を読んだ。 本書は、頭に異常がある障害児が生まれてからの話としてスタートするため、 「個人的な体験」の続編であるかの様な印象を受けるが、 登場人物の名前や家族......
ヒロシマ・ノート (岩波新書)
戦後60年。戦争の記憶を持つものも少なくなり、もはや戦争は遠い歴史の一部と化している。そして憲法改正が声高らかに叫ばれている中この本を手にとって見た。 当書が書かれたのは昭和33年、原爆投下から10......
掌の小説 (新潮文庫)
掌編と短編の異なる点は、掌編がより短いという事だけではない。 掌編はそれ自体で起承転結を盛り込み、完結させなければならないので、一字一句たりとも「遊ぶ」余裕が無い。 この作品集は、収録作品数が多く、......
いつでも会える
私が家族のささいな悩みを打ち明けた時、ある方から頂いた本です。飼い主を亡くした犬(シロ)が心に穴があいたようなうつろいを抱き、それを乗り越えていく話でした。 頂いた時は「なぜこの本を」と思いました......
葉っぱのフレディ―いのちの旅
単純に感動しました。単に生死の問題だけでなく、この本のテーマは命は永遠につづくということであり、これは、人間はもちろん、植物、昆虫、地球、そして宇宙におけるすべての命の永久を感じました。単に葉っぱが......
アンジュール―ある犬の物語
白黒の絵だけなのに、 胸がしめつけられそうなほど悲しくて、切ない。 言葉がないからこそ、余計に胸に響くものがあります。 最後のページで気持ちが救われました。 大人のための絵本、です。無駄な文章がなく......
ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで
私が初めて読んだエドワード・ゴーリーの作品が、これでした。 (近所の本屋の「大人の絵本コーナー」にありました。当然か?) どこまでも書き込んである絵であったり、言葉遊びであったり、とにかく惹き付け......
あさ/朝
とてもすがすがしい本です。 吉村和敏さんが撮られた写真はとても美しく、地球の類まれな美しさを改めて知ることができました。 こんなに朝の風景が素晴らしいとは思いませんでした。 その美しさの瞬間をカメ......
うろんな客
ある日突然やって来てそのまま17年も居座り続けているあやしげな客「IT」。その正体をママはすぐに見破りました。私は最後まで気づきませんでしたけど・・・。さすがママ。母は強し。とてもよくできたストーリ......
君のためにできるコト
今日、国語の授業で夏休みの本を借りに図書室に行ってこの本を読みました。(読むというか見る?) 友達が居るにもかかわらず泣いてしまいました。 良い本だと思ったので調べたらたくさんシリーズがあるんですね......
おぞましい二人
ゴーリーは評価が二分しやすい作家だが、この作品ほど真っ二つに分かれるのはない。 全てを描かないからこそ何かを訴える絵、気味の悪い字体、そして破滅的な二人の人生。 冷静かつ冷酷な傍観者に徹したゴーリー......
ウエスト・ウイング
国内で出版されているエドワードゴーリーの作品の中で私が一番好きなのはこの、「ウエストウイング」です。薄気味悪い絵本でこの作品の右に出る物はないと思います。文字は一切無く、ただ白黒の絵の連続。この絵本......
こうちゃん
まるで外国の絵本のような酒井駒子さんの綺麗でそして優しく温かな可愛らしい油絵に惹かれてこの絵本を手に取りました。初めてこの“こうちゃん”を読み始めた時、こうちゃんって一体誰?と私の疑問は突如始まりこ......
不幸な子供
ほんとに救いようが無いです。幸せなのはほんの序盤のみあと はシャーロットの周りに起こるのはすべて不幸、最期までひたす ら不幸、幸せな伏線を引いといてやっぱり不幸…これが現実とい わんばかりに夢もへ......
華々しき鼻血
評価が高かったので、読んでみましたが、おもしろさが理解できませんでした。 ごめんなさい!じっと見ていて、次の瞬間ぷっと吹き出してしまう。 翻訳もなんて上手いんだろう。 この1冊を手に入れてから、次......
ヴァイオリニスト
モノクロームの絵は多くを読者に語る。コンクールにも賞にも縁のない「しがない音楽家」が父親にみかけだおしといわれながらも、純粋に音楽する男性ヴァイオリニストの内面がよく描かれている。やがて、家の窓べで......
南の島の恋の歌
テレビ出演が嫌いと発言し,突然活動休止した時は衝撃的でした。某番組の司会者にはかなり打ち解けてましたが,この事でアーティストのテレビ出演のあり方について考えさせられた出来事でもありました。絵本第2弾......
ハピハピバースディ
遠くに住んでいる友達の誕生日に贈りました。 余白がたくさんあったので、皆でメッセージを添えました。 歌詞もじんわりと温かいですし、添え書きできる余裕もあるので、贈り物に最適だとおもいます。 14歳の......
闇の夜に
日もまだ落ちきる時間でなければ、光る水面や、水中をそよぐ水草を眺め、四季折々変化に富む川沿いの植物に目をやる。柳は風にそよいでいる。 そんな時は音楽はフルボリュームで。空気の流れと音楽が混じりあ......
エミリー・ザ・ストレンジ
問、社長室に入るときの正しい挨拶は? A,Trick or Treat. 訳「給料上げないとワイセツ事件起こすぞオラァ!」 I'll recommend this for the people......
優雅に叱責する自転車
まず、やはり絵が最高に素敵です。静かで、黒くて(といって他の絵本よりは暗くない)。話は(私には)不可解でしたが、絵にも話にも、何分余白が多いもので、想像力が喚起させられます、まぁシュールであることに......
te to te (てとて)
手と手のお話です。それ以外何も出てきません。 でも、それだけで十分です。 私は本屋で初めてこの絵本に出逢ったのですが、店先で目を潤ませてしまいました。 大切な人を思う気持ちが、この絵本にはぎゅっと詰......
敬虔な幼子
難解です。あるいは驚くほど単純か。どっちかの解釈しかできないですねこれは。 本の著者に対して「何が言いたい?」と、いうのは、こっちが何が「聞きたいか?」によるものだと思うので、深読みしたい人は溺......
一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))
高橋源一郎さんといえば、テレビタレント、作家のあの方の元夫という位置づけで、 養育費を支払われているのだろうかということが気にはなるのですが、 やはりそこは小説家、作家。 この本自体が一つの小説のよ......
中原昌也 作業日誌 2004→2007
この本を読んで素直に思った事は、「中原昌也365日=作品」。 帯に「毎日一日分読む事……三年楽しめます」とあるが、 絶対に無理!! こんなに面白い本、絶対三年間もかけれません!! 読んだら、この内容......
雪沼とその周辺 (新潮文庫 ほ 16-2)
こんなに雰囲気のみえる小説は、はじめてかもしれない。 別に悲しいわけじゃないんだけど、少し閉じてて静かな空気が全編を通して伝わってくる。 静謐できれいなお話。 本当にどこかにありそうな雪沼と、その周......
鉄塔家族 上 (朝日文庫 さ 32-2) (朝日文庫 さ 32-2) (朝日文庫 さ 32-2)
鉄塔家族というタイトルに購入するのが遅れた一冊です。 何かひょうきんな内容を想像してしまい、アマンで単行本として辛うじて在庫があった一冊を購入して読みました。 ノルゲもそうでしたが、実に丁寧に生活を......
鉄塔家族 下 (朝日文庫 さ 32-3) (朝日文庫 さ 32-3) (朝日文庫 さ 32-3)
古い鉄塔がデジタル化の波によって、新しい鉄塔に置き換わってゆく一年間が描かれてゆきます。その鉄塔のある風景は、その周りの自然(植物、動物、鳥)の一年間でもあり、更には、鉄塔の周りに住む人々の一年間の......
川の光
ねずみたちが次から次へとトラブルに巻き込まれながらも川を求めて冒険する様子にハラハラドキドキの連続でとてもおもしろかった。ねずみが巻き込まれるトラブルも人間の目からみると些細なことだが、ねずみの視点......
シネマトグラフ覚書―映画監督のノート
筑摩書房も参加した出版社4社の共同企画「書物復権2006」における投票上位書籍に選ばれ、 晴れて2006年9月中旬再販されることが正式に定しましたね。かねがね映画ファン 必携の良書と思っていましたの......
顰蹙文学カフェ
高橋源一郎、山田詠美ともに好きなので即買い。 なぜ『顰蹙文学カフェ』なのかというと、「新人は、『若者・バカ者・よそ者』でなければならない」と言った田中康夫の秀逸な発言がきっかけである。最近少なくな......
ジョン・レノン対火星人 (講談社文芸文庫)
年に何度でも読み返したいと思える小説は、そうあるものじゃない。今や惨憺たるおっさんの著者だけれど、この作品の輝きは永遠に消えない。解説もまた見事。高橋源一郎、幻のデビュー作。 第一作として群像新......
さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)
仕事を始め、時間に追われながら読書をする身となった今…このブンガクは理解を超えていました。。他のレビュアーの方々が言っているように、何度も何度もかんで含めるように味わえば良さも分かるかもしれないが。......
ニッポンの小説―百年の孤独
高橋源一郎は、大好きなもの書きの一人だが、小説の出来不出来は(非常に)激しい。『ジョンレノン対火星人』とか、『日本文学盛衰史』なんかは感動的なまでの出来だが、『ゴースト・バスターズ』なんかにはほんと......
あらゆる場所に花束が… (新潮文庫)
始めは不快極まりない、と 全然好きになれなかったのだが 読み進めて行くうちに この不快さが心地よくさえ感じて行くのが不思議だった。 意味が分からない面白さ。 感覚に訴える暴力的文章。 嫌いじゃな......
赤目四十八瀧心中未遂
別に出版されている著者のエッセイ集を読むかぎり、本書に書かれている内容はまちがいなく著者が体験してきた人生の暗部に想を得たものだといえる。そしてその暗部を彷徨っている間、言葉の生起につねに敏感でいる......
短歌パラダイス―歌合二十四番勝負 (岩波新書)
現代の歌人20人が熱海の旅館に集まって、歌の真剣勝負!二手に分かれて、一対一で優劣を競い合うのです。これはかなりきつい(ですよね?)しかも、勝負の前にお互いにディベート合戦。ほめたり、けなしたり。あ......
闇の子供たち (幻冬舎文庫)
きっかけは映画「闇の子供たち」を観て原作に興味を覚えたからです。 たまたま初日で舞台挨拶もあり、出演者たちの挨拶も聞きましたが、 運動の主体にならないように言葉を選んだ発言でした。 小説と謳うこと......
おそろし 三島屋変調百物語事始
いつ読んでも宮部ワールドは、ホロリさせられます。縁談が決まり幸せの絶頂から、奈落へ。気づきもしなかった、おごりと誤解から、おちかとその家族や周囲の人々は、重い枷を背負うことになります。実家にいられな......
火車 (新潮文庫)
私はあまりミステリーは読まないんですが・・・すごく人気があったみたいなので手にとってみました。 正直、私に合ってないだけなのかもしれませんが、始終だらだらしていて大きな発展もなく、あーこのまま終わる......
きみの友だち (新潮文庫 し 43-12)
どうしてこんなに 涙がでるのだろう 昨日 読んだばりの1冊なのに 今日も手に取り そして 昨日より たくさんの 涙が 溢れる 10代は もう遠く離れてしまったのに 遠く離れてしまったから 流れるの......
みぞれ (角川文庫 し 29-6)
様々な人々の様々な瞬間を切り取った短編集。全ての作品がテレビドラマを見ているよう。物語の展開が早く、映像が頭の中に浮かんでくる。ここにある11編全てが映像作品になる完成度。特に「へなちょこ立志編」「......
幽談 (幽BOOKS)
京極夏彦というヒトは作品に触れる度にその人物像に近づくようで遠ざかる感じがあります。ご本人同士がどう感じられるか解らずに無責任な発言をさせていただくと、私にとって京極先生と漫画家「しりあがり寿」先生......
〔MF文庫 ダ・ヴィンチ〕怪談実話系 書き下ろし怪談文芸競作集 (MF文庫 ダ・ヴィンチ ゆ 1-1)
数名の作家によるオムニバス式の怪談。 バラエティーに富んだ内容で大変面白いです。 続きはどうなったの??という話もいくつかあり、後日談のヒントがないか思わずあとがきをチェックしてしまいました。(特に......
流星ワゴン (講談社文庫)
死んじゃってもいいかな、もう・・・。 信じていたものが自分には無くなって。最悪な状況。「死」という生からの逃げ道が頭を掠める。そんな時、主人公は不思議な親子に出会う。ワゴンにのった親子。彼らは5年......
きよしこ (新潮文庫)
吃音もそうだが、度重なる転校も、また辛いだろう。 普通なら、ゆるやかに続く小学校中学校時代の記憶が、切れ切れに分断されて、 しかも共有できる友人はいない。 その辛さと寂しさ、悲しさは、本書を読んで推......
妖怪馬鹿 完全復刻 (新潮文庫 き 31-1)
京極氏の描いたパロディ漫画の数々を見るだけでも楽しいですし、妖怪馬鹿たちの気ままな座談会に引き込まれて行く事間違い無しです。京極ファンなら、必ず入手すべし。...
孤宿の人 (下) (新人物ノベルス) (新人物ノベルス) (新人物ノベルス)
宮部みゆきさんの歴史物は全て読んでいます。この作品は、私にとっては待ちに待ったご本でしたが、やっぱり宮部さんでした。登場する人間全てに愛着を感じ、また今回登場の子供『ほう』も、何とも言えない透明感と......
孤宿の人 (上) (新人物ノベルス) (新人物ノベルス)
江戸に生まれながら、誰からも顧みられず金比羅参りで棄てられたほうと、彼女を姉妹のように優しく見守る宇佐と言う二人の純真な少女と、国や藩などを先ず考える「大人の世界」の考え方との対立を、丸海藩と言う四......
魍魎の匣 1 (1) (怪COMIC)
京極夏彦の作品を漫画化したものとしては他に『巷説百物語』、『ルー・ガルー』を知っていますが失礼ながらこの作品ほどの完成度(再現度)はないように感じます。 この作品は、絵の完成度もさることながら、......
インターセックス
サンビーチ病院に憧れます 後日談を知りたくなるような終わり方だった「エンブリオ」の続編で、今作品の主人公は秋野という女性医師です。「エンブリオ」を読んでからこちらを読むと、サンビーチ病院のことや関わ......
さよなら渓谷
「悪人」が衝撃的だったので、楽しみでもありつつ、「でも二番煎じになるのでは?」と過度な期待はしていませんでしたが…、ぐいぐい引き込まれ、一気に読み上げました。 幼児殺人事件をきっかけに、過去の集団レ......
小学五年生
重松清は大好きな作家だが,小学生〜高校生を主人公にした小説は余り好きではなかった。子供が余りにも大人びた考え方で行動しすぎて,「小さな大人」にしか見えなかったから。 ただし,小学生が主人公で,子......
卒業 (新潮文庫)
重松清は,中年男(概ね30代)が家族(主に小中学生の子供)との関係で悩む話を主に書いている人,という印象があり,それはそれでいつも面白く,あるいはしんみりと読んできた。 が,多分重松自身も年齢が......
閉鎖病棟 (新潮文庫)
精神的障害を持っている人に対する我々のイメージは「怖い」「危ない」等のマイナスの部分が圧倒的にあります。当然、精神に障害があるために健常者には考えられない行動を起こしたりするのですが、彼らが常時その......
巷説百物語 1 (1) (SPコミックス)
◆第一話「小豆洗い」 越後の難所・枝折峠。 旅の僧・円海は、雨宿りの小屋で奇妙な一行と出会う。 その中のおぎんという女が百物語として語った、 山猫に化かされる哀れな花嫁の話に、 ......
引き寄せの法則の本質 自由と幸福を求めるエイブラハムの源流
去年の11月に 「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」 を読み、宇宙の法則の奥深さ、 目に見えないものにも意識する必要がある(例えば空気)事を、 エイブラハムという目に見えない集合体を仮定し、 教......
自分でできる心とからだの浄化法
読みやすく、イラスト入りでわかりやすいです。でも、どこかで聞いたことがあるような…という箇所が多くて、あまり新鮮さは感じられず、ちょっと期待外れだったかな。つい頑張ってしまうあなた & バリバリ働く......
心を浄化する魔法の言葉
この本は、私が今まで数多く読んできた、どの自己啓発本よりも中身が濃くて、素晴らしい内容でした。毎日毎日バックの中に持ち歩き、繰り返しては読んでいますが、不思議と気持ちが落ち着いて、寛大な気持ちで日々......
「自分」から自由になる沈黙入門
仏教もこういう解釈をすれば実用的ですね 最近人と話した後で、喋り過ぎちゃったな、といやーな気分になることばっかりでしたので、本書を参考にして静かにできるように修行いたします。 内容はよかったので......
癒しのハーモニーベル2 豊かさを呼びこむCDブック
今はなるべく部屋でこのCDを流すようにしていますが、 確実に言えることは、自分の波動がはっきりと上がることです。 今まで色んな癒しのCDを聴いてきましたが、 CDを聴いて、高い波動を感じるものは結構......
生きがいについて (神谷美恵子コレクション)
極まったなぁ…と、読んでいて絶句しました。 いままで私が読んだ哲学書や精神医学関連の本は、これを深く理解するためにあったと言えます。 著者は精神医学、心理学、哲学、宗教、そして自らの体験から多角的に......
ちょっと話してみました
見えない物事も、廻りまわっている。自分にかえる。など、昔の日本人が考えていた考え方などが、今風に浅見さん、船井さん流に対談されています。オススメ。この薄い1冊に濃厚な情報がたくさん詰まっています。 ......
人生に意味はあるか (講談社現代新書)
人生に意味はあるか……というテーマに関する議論を,学生の議論,文学や宗教,哲学といったところから問うていく前半部分は,「どこまでが確実なところか」「どこからが究極的には信仰の問題か(つまり証明でき......
知の構築とその呪縛 (ちくま学芸文庫)
本書は近代科学によって構築された世界観とそれ以前の世界観とを対照とし、その融合を試みる内容となっている。我々には既に当たり前になっている、科学に支配された世界観を見つめ直すには最適な本であると思う。......
生きることも死ぬこともイヤな人のための本
さて、この本。中島義道さんの著作の中でも読みやすい一冊です。 内輪ネタも多いので、他の著作もあわせて読むことをオススメしますが、 まず、この本を読んで、興味があるとしてからでも遅くありません。 他の......
わが世界観 (ちくま学芸文庫)
現実が根源的にどのように構成されているかを問う形而上学は、哲学にも宗教にも共通する問題意識の一部であると思うが、特にKant以降の西洋的な考え方では、大雑把に言うと、認識の方法論として理性や論理に......
「自分」を生きるための思想入門 (ちくま文庫)
本書を読んだからと言って、自分の中で何かが変わった訳ではない。しかし、自分なりの人生への構えを固める上での、参考とすべき見解は多々披露されている。また、ニーチェをはじめとする代表的哲学者の言わんとし......
図解 運命は変えられる―セルフ・コントロールのパワー (目からウロコのさんぶん図解)
過去に仏教、精神科、臨床心理の本はもうたくさん読んでたので 私には、本の前半は必要なく、後半の運命転換方法が知りたかったのですが、それが 御本尊に「南無妙法蓮華経」を唱題とは・・・・。思い切り脱力し......
よく生きる (ちくま新書)
エマニュエル・レヴィナスに関する本をあれこれ読み、どれも理解できなかった。理解したふりをすることは簡単なのだが、レヴィナスについてはそうした知ったかぶりをすることが不遜なことだと、初老の男にも思わせ......
苦悩の存在論―ニヒリズムの根本問題
諸富氏がフランクルの三部作とした『死と愛』、『制約されざる人間』、『苦悩の存在論』の中で『制約されざる人間』の続編に当たるのが本書『苦悩の存在論』である。著者によれば、『制約されざる人間』は生理学主......
制約されざる人間 (フランクル・コレクション)
本書は、R.シュタイナーの『自由の哲学』やF.A.ハイエクの『隷属への道』と同様に、人間の精神が本質的に自由であることを明らかにする名著である。 フランクルはナチスの強制収容所の体験から、人がたくま......
結論で読む人生論―トルストイから江原啓之まで
でもそんなんでもないんですよね。古今東西の人生訓をピックアップしていき、導いていくわけですから。結論なんてあるわけない、見つける或いは見つかる前におっ死んぢまうからでしょう。人生の答えとは神の証明な......
苦悩する人間 (フランクル・コレクション)
フランクルの言葉の一つ一つが、心の中を洗ってくれるような感じです。 苦しくてどうしようもない時に手を差し伸べてくれるような言葉。 私のようにちっぽけなことで悩んでいる人も、もっと大きなことで悩んで......
屈論 (シリーズ生きる思想)
子供に将来の夢は と聞かれたら「職業」を上げますよね。どうして夢が「職業」なのでしょうか?「牡丹の花になりたい」でも「キンパツの外国人」でも「夢」なのだからいいわけなのに。冒頭から話しがそれましたが......
▲ページのトップ